フランス、獲物の回収ボックスに非難

フランス、ドルドーニュ県で、狩猟個体を処理するボックスが溢れかえり、動物愛護団体から非難の声があがった。複数のメディアが報じている。

鹿、イノシシの死体が金属製のボックスから溢れかえっている映像を投稿したのは、動物愛護団体の「Futura」。「虐殺だ」「公衆衛生の危機だ」と訴え、動画は3万回以上閲覧されたという。※閲覧注意

ただし、この情報には注意が必要だ。

そもそも、このボックスは違法なものではなく、狩猟局と狩猟連盟が設置した合法なもの。2~3個を設置したポイントが県内に52個所あり、投入された個体は専門会社が定期的に回収し、ペットフードなどに再利用しているという。

以前、住民からの要望で通りに面した場所から、奥まった場所に移動するなどの配慮も行っている。

今回、異様なまでに溢れかえってしまったことについて、狩猟のハイシーズンで頭数が増え、回収が追いつかなかったためではないかと報道では推測している。

こうしたショッキングな映像は感情に訴えるものであるし、メディアも飛びつきやすい。最初に『France 3 Nouvelle-Aquitaine』が報じ、それを引用して『La Voix du Nord』が報道。さらに、La Voix du Nordを引用して『LE SOIR』が報じるいう、やや無責任な報道の連鎖が起きている(本紹介記事もその誹りを免れ得ないものではあるが)。

ただ、日本でも、投棄される有害鳥獣捕獲個体の無惨な姿を見てジビエ利用が始まった経緯もあり、フランスでも映像から受けるショックをポジティブに転化できればと願うものである。また、フランスの捕獲個体利活用の一端も見えて興味深い。ちなみに回収し再利用しているのはSARIAだという。

※トップの画像は、France 3 Nouvelle-Aquitaineから抜粋。