伊豆大島でキョン専門の施設開業へ

キョンが空前の?盛り上がりを見せている。というと大げさだが、これまで害獣としてクローズアップされたことはあっても、ジビエ等の商用利用の動きはほとんどなかったにもかかわらず、2024年も押し迫った11月、立て続けにキョンの利活用の情報が出てきた。

ひとつはキョンを使ったペットフード、もうひとつが、伊豆大島だ。

11月20日、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で「日本初のキョン専門ジビエ屋を開き、美味しいキョン料理を振る舞いたい!」というプロジェクトが支援募集を開始した。19歳の河原晴馬氏が代表を務め、伊豆大島初となるキョンの食肉処理施設の開業を目指している。

氏は高校3年時に伊豆大島を訪問し強く惹きつけられたそう。そしてキョンの被害を知り、資源として利活用できる可能性を考えるようになったとのこと。その後、千葉県の「猟師工房グループ」でハンター、解体処理の研修を積んで、プロジェクト発足へと至る。

クラファンは1日で目標額を達成し、3日後には200%。期間は25年1月まで継続することから、ネクストゴールを設定し、さらにファンディングを募る。

伊豆大島のキョンは東京都の懸案でもあるが、行政が本格的に乗り出すには至っていない。また、キョンの利活用自体に否定的な意見もあるうえ、個体が小さいために歩留まりが悪く、収益化が難しいという問題もある。しかし、伊豆大島全体の地域活性化にプロットするなど、さまざまなアプローチが考えられる。今回もクラファンとリリースを活用して、話題作りにも成功している。今後の事業展開に期待したい。

日本初のキョン専門ジビエ屋を開き、美味しいキョン料理を振る舞いたい!
https://camp-fire.jp/projects/777991/view#menu

19歳猟師の伊豆大島キョン専門ジビエ屋開業プロジェクト  CAMPFIREにて公開1日で目標金額を達成!
https://www.atpress.ne.jp/news/418557#:~:text=%E7%89%B9%E5%AE%9A%E5%A4%96%E6%9D%A5%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AE,%E5%86%86%E3%82%92%E9%81%94%E6%88%90%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

※画像はクラウドファンディングのサイトより。