12月、アメリカでは鹿猟が好調で、フードバンクへ寄付される鹿肉も大幅に増加している。しかし、これは寄付プログラムに思わぬ影響を及ぼすことになりそうだ。
ペンシルバニア州で鹿肉の寄付を行っている非営利慈善団体「ハンターズ・シェアリング・ザ・ハーベスト(HSH)」は、2023-2024シーズンで約7000頭の鹿から261,672ポンド(約120トン)の鹿肉を寄付し、新記録となる130万食を困窮する家庭に届けることができたとしているが、その加工費用はHSHが負担しており、その金額も過去最高となる50万ドルを記録したという。
さらなる鹿の寄付増が見込まれる今シーズン、HSHでは財政負担の増加を見越し、企業、個人に向けて寄付を呼びかけている。複数のメディアが取り上げ、話題となった。
- 記録的な寄付を予想し、収穫物を共有するハンターは追加の財政支援を求めている(MORNING Ag Clips)
- 収穫を共有するハンターが資金援助を求める(FARM and DIARY)
- ハンターズ・シェアリング・ザ・ハーベスト・プログラムが寄付を募集(The Express)
報道では、ペンシルバニアでの鹿による農業被害の深刻化にも触れられている。加害個体はこの4年で6倍にも増加したという。