大型排水管で埋設 兵庫森林管理署が検討会を開催

有害鳥獣捕獲個体を埋設する場合には、50センチ以上の深さに掘るよう定められているが、相当な重労働で捕獲従事者の負担になっているうえ、キツネやクマ等の肉食獣に掘り返されるリスクもある。

その対応策として大型の排水管を使った埋設処理の開発、実証が進んでいる。直径1メートル、長さ4メートル程の樹脂製排水管を、上部1メートルを残して設置、蓋も付けて肉食獣の侵入や掘り返されるのを防ぐ。設置が簡単で掘り返されるリスクも少ないとされ、適切な場所に設置することで捕獲従事者の負担を減らすことが可能だ。2021年から和歌山で実証実験が行われており、このほど兵庫森林管理局でもこの処理法の実証に取り組むこととなり、12月18日(水)に現地検討会を開催、参加者を募集している。

【日時】12月18日(水)13~15時 ※雨天決行
【会場】 兵庫県たつの市揖西町新宮 新宮滝谷国有林582ろ林小班 ※集合は菖蒲谷森林公園駐車場

【対象】
国・県関係機関、公益社団法人ひょうご農林機構、(研)森林研究・整備機構森林整備センター神戸水源林整備事務所、兵庫県内市町、認定事業体、育成事業体、有害鳥獣捕獲者
※申し込みはサイトから開催案内中の申し込み用紙に必要事項を記入のうえファクスまたはメールにて。


和歌山での実証事業の様子を報じた紀伊民報の記事によると、2年間で約80頭を投入し、底から2.3メートルの高さになったという。悪臭予防のためボカシ剤も投入しているそうだ。

林野庁「大型排水管を活用した有害鳥獣捕獲個体の埋設処理についての現地検討会」開催のお知らせ
https://www.rinya.maff.go.jp/kinki/press/hyogo/241111.html

※トップの画像は開催案内からの抜粋